旭五蔵 #03『 ICOU ~衣香〜 』
〈旭五蔵〉にある蔵のひとつは、この冬、アロマ&エステサロンに生まれ変わります。
このサロンを営むのは、〈旭五蔵〉オーナーである穂高家の次女・千恵美(ちえみ)さん。4年前にアロマ&エステサロン〈ICOU~衣香~〉を松本市内のアパートの一室でオープンして以来、ご自身で経営してきましたが、昨年の冬、ご結婚・お引越しなさったことがきっかけで、店をいったん閉じるか、形態を変えて続けるか、分岐点に立つことになりました。このとき、千恵美さんは自分の中にあった強い想いに気付きます。「エステの仕事が好き。ずっと続けられる新しいサロンを持ちたい」その願いを実現させるために導き出した答えが、実家の蔵を改装して自身の店舗にすることでした。
エステティシャンであると同時に、アロマセラピストでもある千恵美さん。〈ICOU~衣香~〉では、施術前に丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりの体質や体調、メンタルの状態などから、40種類もあるアロマオイルの中から、その日使う数種類のオイルを選びます。それらのオイルをブレンドすることで、その日、その人のためだけの、特別なトリートメントオイルが完成します。また、施術の内容もカウンセリングに基づき最適な組み合わせを提案してくださるので、まさにオーダーメイドのエステが体感できるアロマ&エステサロンなのです。
店名の〈ICOU〜衣香〜〉は「衣香襟影(いこうきんえい)」に由来します。品よい香りをまとい、美しい着物に身を包んだ、可憐な女性の佇まいを指す表現です。江戸時代から受け継がれてきた実家の蔵でのリニューアルオープンを、はじめから待ち望んでいたかのような、深みのある名前ですね。千恵美さんは言います「屋号にはお客さまの心身を心地よい香りで包み込み、その方が持つ魅力を最大限に引き出すお手伝いがしたい、という想いを込めています」。新しい〈ICOU〜衣香〜〉が、どのような空間に仕上がるのか、今からその完成が楽しみです。